カーター郡(英: Carter County)は、アメリカ合衆国テネシー州の北東部に位置する郡である。2010年国勢調査での人口は57,424人であり、2000年の56,742人から1.2%増加した。郡庁所在地はエリザベストン市(人口14,176人)であり、同郡で人口最大の都市だが、さらに大きなジョンソンシティ(人口63,152人)が一部郡内に入っている。
カーター郡はジョンソンシティ大都市圏に属し、さらにバージニア州にも跨るジョンソンシティ・キングスポート・ブリストル広域都市圏にも入っている。通常トライシティーズ地域と呼ばれている。郡名はランドン・カーターに因んで名付けられた。
歴史
カーター郡となった地域は当初、カロライナ植民地のクラレンドン開拓地の一部としてイギリスが領有を主張していたが、実際にはオーバーヒル・タウンのチェロキー族が暮らしていた。
ノースカロライナ州の領土として
この地域はノースカロライナ州の領土として次のようにその管理主体が変遷した。
- ニューハノバー地区(1729年-1734年)
- ブレイデン郡(1734年-1749年)
- アンソン郡(1749年-1753年)
- ローワン郡(1753年-1775年)
ワトーガ同盟
カーター郡の郡名はバージニアのジョン・カーターの息子ランドン・カーターに因んで名付けられた。ランドン・カーターは1772年にワトーガ同盟と呼ばれる多数決ルールによるアメリカの民主主義を初めて適用した政体の議長だった。この同盟は13植民地以外では最初の恒久的開拓地であり、現在のカーター郡を含んでいた。1775年、請願によってワトーガ同盟はノースカロライナ州に吸収され、その後はワシントン地区と呼ばれるようになった。
郡庁所在地であるエリザベストンの市名は、ランドン・カーターの妻であるエリザベス・マクリン・カーターから取られた。
初期の鉄道
カーター郡には狭軌の東テネシー・西ノースカロライナ鉄道(愛称はトウィーツィー)が運行され、1950年まで続いた。
地理
アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は348平方マイル (901.3 km2)であり、このうち陸地341平方マイル (883.2 km2)、水域は7平方マイル (18.1 km2)で水域率は2.01%である。
北にあるサリバン郡との境界はホルストン山の稜線で定義されている。
湖
- ワトーガ湖
- ウィルバー貯水池、テネシー川流域開発公社のワトーガ・ダムの直下、座標は北緯 36.3408 西経 -82.1203
- リプシン湖、ローンマウンテンの南西6マイル (10 km)、座標は北緯 36.1838646 西経 -82.1356583
河川
- ワトーガ川
- ドー川
滝
下記の滝の多くはチェロキー国立の森の中にある。
隣接する郡
国立保護地域
- チェロキー国立の森(部分)
人口動態
以下は2000年の国勢調査による人口統計データである。
都市と町
都市
国勢調査指定地域
未編入の町
- ビッグスプリング
- ハンプトン
教育
カーター郡の公共教育は、小学校13校、中学校2校、高校5校で行われている。
気候と気象
脚注
外部リンク
- Carter County - Curlie(英語)
- Carter County, TNGenWeb - free genealogy resources for the county
- http://www.cs.utk.edu/~dunigan/landforms/countylf.php?county=Carter Carter County Landforms (links to Carter County waterfalls]
- National Register of Historical Places - Carter County, Tennessee
- Cy Crumley ET&WNC Photo Collection
- www.elizabethton.org




