エヂ・モッタ(Eduardo "Ed" Motta)(ポルトガル語発音: [eduˈaɾdu ˈmɔtɐ]、1971年8月17日 - )はブラジルのMPB、ロック、ソウル、ファンク、ジャズのミュージシャン。ブラジルのソウルシンガー、チン・マイアの甥にあたる。ローリング・ストーン・ブラジルが選ぶ「ブラジル音楽の100人のシンガー」に選ばれている。
経歴
エヂ・モッタは1971年8月17日、リオデジャネイロ北部のティジュカにて、ルジア・モッタ(チン・マイアの姉妹)とアントニオ・モッタの間に生まれた。
10代の頃からディスコ、ソウル、ファンクを聴き、後にロックに傾倒。ハードロックバンド「Kabbalah」のボーカルを担当したほか、ギタリストのLuiz Fernando Compridoとバンド「Expresso Realengo」を結成。後にバンドは「コネクシオン・ジャペリ(Conexão Japeri)」と改名し、最初のアルバム『Ed Motta & Conexão Japeri』を1988年に録音した。
1990年にソロ活動を開始し、『Um Contrato Com Deus』でソロアルバムデビュー。このアルバムではほとんどすべての楽器を自身で演奏した。1997年にブラジル映画『Pequeno Dicionário Amoroso (The Book of Love)』にサウンドトラックを提供したほか、1999年にはディズニー映画ターザンのフィル・コリンズの楽曲をブラジル・ポルトガル語に翻訳している。その後もいくつかのソロアルバムをリリースし、2006年にはアルバム『Aystelum』がラテングラミー賞のラテンジャズ部門にノミネートされた。
これまでにロイ・エアーズ、 4ヒーロー、セウ・ジョルジ、イリアーヌ・イリアス、インコグニート、ボ・ディドリー、坂本龍一などと共演したことがある。また、さまざまなジャンルの作品を手掛けており、ジャズ、MPB、ロック、ハリウッド映画のサウンドトラック、ファンク、クラシック音楽、 AOR 、ボサノバ、レゲエまで幅広く存在する。
日本との関わり
日本のシティポップやジャズの愛好家・レコードコレクターとしても知られ、お気に入りのアーティストとして山下達郎や南佳孝、三木敏悟や鈴木宏昌などを挙げている。2016年には音楽誌『Wax Poetics』の企画で、日本のシティポップをテーマとしたミックスを公開している。
2003年にブルーノート東京でのインコグニート公演にてシンガーとして初めて来日しており、その際に日本のシティ・ポップやジャズを中心に約3000枚の中古盤を購入した。2013年にも再来日し、同じくブルーノート東京でデイヴィッド・T・ウォーカーをギタリストに迎え公演を行っている。また、この公演では山下達郎の『Windy Lady』を日本語でカバーした。
ディスコグラフィー
コネクシオン・ジャペリ(Conexão Japeri)
ソロアルバム
コンピレーション・アルバム
ライブアルバム
DVD
外部リンク
- エヂ・モッタ–公式サイト
- エヂ・モッタ - オールミュージック
- エヂ・モッタ - Discogs(英語)
出典




